今読書中の本より、内容をご紹介させて頂きたいと思います。
『新しい命は希望の光です。
しかし、この新しい命はいつもキラキラ輝いて生まれてくるとは限りません。
胎児は母親の胎内で十ヶ月過ごし、生まれ出ずる日を決めてこの世界に誕生します。
あるお母さんの話です。
十ヶ月目に入り、今日にも明日にもと、生まれる日を待っていたお母さんは、
胎動がないことに気がつきました。
「おかしい・・・いつもと違う」
母の感は的中していました。
胎児は母の胎内ですでに輝きを失ってしました。
亡くなった胎児でも母親は産まなければなりません。
私たち助産師は陣痛に苦しむ母親に
「頑張ろうね。もうすぐ元気な赤ちゃんに会えるよ」と言って励まします。
死んだ子を出産する母親には、なんと言って励ませばいいのでしょう。
分娩室で付き添った一人の若い看護士は、何も声をかけることができず、
ただ手を握っているだけでした。
それしかできないこともあるのです。言葉が出ないのです。
その母親はご褒美のない陣痛に耐え、輝くことのない胎児を出産しました。。
産声の上がらない分娩室で、母親の泣き声だけが悲しく響きます。
この泣かない子を母は泣きながら抱きしめます。
いつまでもいつまでもただ抱きしめるだけです。
もうそれしかできないのです。それ以上の事はできないのです。
ところが、その母親は、「その夜一晩抱いて寝たい」と希望しました。
その希望に沿い、母親と胎児を部屋で一緒に過ごさせました。
夜中に看護師が見回りに行くと、母親はベットの上に座り、子どもを抱いていました。
「大丈夫ですか」と声をかけると、その母は「今ね、お乳をあげていたんですよ~」と言いました。
看護師は一瞬驚きましたが、黙ってしばらく様子を見ていると、
母親は一滴二滴と滲んでくる乳を指にとり、赤ん坊の口元に運んでいました。
どんなにそのお乳を飲ませたかったでしょう。どんなに授乳する日を夢見たことでしょう。
泣かない赤子を抱えてもなお、母は母であり続けるのです。
何千年の時を経ても母は母であり続けるのです。
母はすごいです。
生まれてくる赤ちゃんもすごいです。』
以上長くなりましたが、
男女問わず、このような事に目を向けると
命の誕生はまさに「奇跡」と言っても過言ではない事を認識出来ると思います。
自分も与えられた命に恥じぬよう、精一杯生きて行こうと思いました。
おそうじ洗剤専門店 「キレつく」
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